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2014年6月16日月曜日

釣魚・イシダイの若魚シマダイ

学名:Oplegnathus
英名:Striped beak perch

イシダイの幼魚は大変人懐こくて、海水浴をする人の体にまつわりついて来ることもある。地方名「チンボカミ」は良くその習性を現している名前だ。若魚になってもこの野次馬的習性は残っていて、潜っていると、向こうから近づいて来る。ダイバーが動くことで、底の砂泥が攪拌され、餌となるゴカイ類などが見つかるからかも知れない。

イシダイの歯は頑丈なくちばし状で、小さな貝類等を噛み潰して食べられる。イシダイを釣るにはサザエやシッタカ、ヤドカリなどを割って、中の身肉を針につけるが、小さな貝ならそのままでも食いつくかも知れないし、外道に餌を取られる心配がないだろう。

成魚〜老成魚になっても雌は縞模様が残るが雄はクチグロとなって顔が黒化し、縞々が不明瞭になる。餌となる食べ物がイセエビ、カニ、アワビ、ウニ、フジツボと上等だから当然味も良く、刺身から煮つけまで美味しく頂ける魚である。近似種のイシガキダイはサンゴ礁域にも生息するが、イシダイは豆南諸島のソウフ岩、南西諸島では屋久島位迄。北では夏場に積丹半島でも幼魚や若魚が見られる。(知床半島では見られない)

ひれで歩く魚・セトウシノシタ

学名:Pseudaesopia japonica
英名:Seto sole

カレイ目ササウシノシタ科の魚で、体に黒褐色の縞模様がある。シマウシノシタに似るが、尾びれと背びれやしりびれが分離している。

通常は100m前後の砂泥底に生息するが佐渡の小木では水深20m位の浅い場所でも見られた。砂中に潜って目だけ出していることもある。泳ぐときは体全体を波打たせる様にして泳ぐが、海底の砂礫底では背びれとしりびれを足の様に使ってホーバークラフト見たいに移動する。

体長15cmと小型であり、味の方は他のウシノシタの仲間に比べて美味ではないとの説が一般的なので、市場では値が付かないそうだが、瀬戸内海産は春から夏にかけては結構美味とのこと。

可愛いエナガの水浴

学名:Aegithalos caudatus
英名:Long-tailed Tit

エナガは人里周辺の森林で1年中見られる尾の長い愛くるしい小鳥だ。雌雄は同色。北海道には亜種のシマエナガが生息するが、私の場合、札幌に12年住んでいたので、撮り始めたのはシマエナガの方が先である。

雪の積もっている真冬でも、公園の餌台等に集まって来る。本州のエナガも同じ様に、真冬でも見られる小鳥で、カラスザンショウの実等を食べに来ているのを狙って撮影していた。(カラスザンショウはアゲハチョウの仲間が好む食草)しかし、春になって昆虫が増えてくると、より活発に餌を追って、飛び回る姿が見られる。

体重が軽いせいか、木の枝に逆さに止まることも珍しくない。初夏になると、小群で、頻繁に水場に現れ、水浴をする姿が散見される。常に外敵を恐れているのか、水浴はかなりせわしない。