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2014年8月1日金曜日

カエルアマダイの不思議な動作

学名:Stalix histrio
英名:Jawfish

アゴアマダイ科の一種、カエルアマダイはマウスブリーダー。口内保育で、子供を育てる。運がよければ口の中に卵をいっぱい頬張った姿も見られる。口内でふ化した仔魚はしばらくの間、親の口の中で過ごす。

巣穴は砂礫底の地面に掘った垂直の穴で、顔だけ出して、周囲をうかがっていることが多い。稀に全身を見せてホバリングしていることもあるが、その状態は滅多に見られない。危険を感じると大きな石を口でくわえて、巣穴の入り口に蓋をして隠れ、しばらく出てこない。名前の様にカエルの様な顔をしていて愛嬌があるので、ダイバーの人気者である。

今回佐渡で遭遇した数匹の個体をしばらく撮影しながら観察している時、面白いアクションをしたのが偶然撮れたので、ご覧頂きたい。多分、威嚇行動だと思われるが本当のところは定かでない。

ツバメの子育て

学名:Hirundo rustica
英名:House Swallow

 我が家にツバメがやって来て、巣を作り始めたのは去年のことだ。駐車場はピロティ風になっていて、扉やシャッターはついていない。我が愛車パジェロのボンネットのちょうど真上の40W蛍光灯の横に泥を運び始めたので、これはたまらんと急遽泥除けを作った。富山の鱒寿司の蓋とか、敦賀名産のかまぼこの板を利用しての急拵えのものだ。しかし、ツバメは変な物をくっつけられて、警戒したのか、巣作りを途中でやめてしまい、それ以来こなくなってしまった。

それが、今年になって同じツバメと思われるペアが又やって来て、泥よけ板の上に巣を完成させ、卵を産み、抱卵を開始した。愛車はやむなく、斜めに駐車するなどして、糞害を予防していた。しばらくすると、無事ヒナが孵化した様で、親鳥はせっせと餌を運び始めた。毎日貸切で撮影出来る状況ではあったが、、逆光気味でやや暗いので、ライティングが必要なため、親が雛の面倒を見なくなってもいけないと撮影は巣立ち間際まで自粛していた。

そうしている内に3羽の雛の内最も育ちの良かった1羽が巣立ちしてしまったのだが、可愛らしいことに、時々又巣に戻ってきて、他の兄弟と一緒にいる。結局、このビデオを撮影した翌日が巣立ちの日となったが、その後2〜3日は近くの電線に親子でとまっている可愛らしい姿が目撃された。来年も来てくれるだろうか?

続、ヤマセミ・子育て中

学名:Ceryle lugubris
英名:Crested Pied Kingfisher

以前、ヤマセミの巣穴堀りの様子を紹介したが、今回は巣穴の雛にセッセと餌を運んでいた親鳥の様子を観察して見た。運んでくる魚は日を追う毎に大きくなり、この日もかなり大きめのヤマメみたいな魚も運んで来ていたので、巣立ちの日も近いのが判る。雛が何羽いるのか不明だったが、雌雄が交替で餌を運んでくる頻度は30〜40分に一回程度。車をブラインド代わりにして、車内から撮影した。

この日はたまたま友人のKさんを案内していたので、彼を後部座席、僕は助手席に三脚を立てて運転席から狙った。天気が良かったので、ガレ場の崖の周辺には陽炎もあり、距離が遠いだけにかなり厳しい。しかし、車内の窮屈さを忘れる程度にヤマセミが巣穴と餌場を往復する姿が見られたので、退屈することはなかった。

仲間のバードウオッチャーの話では、後日オシドリがやって来て、巣穴をのぞくと言うハプニングもあったそうだ。ヤマセミの穴はさすがにオシドリには小さいと思われるが、モモンガの使う様な小さな樹洞でも営巣することがあるらしいので、ヤマセミが巣立ったら、次はオシドリと言うダブルヘッダー的取材も運が良ければ出来たかも知れない。巣立ちはこの日から4~5日後に確認された。