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2016年4月24日日曜日

コミミズク(小耳木菟)平たい顔の猛禽類

学名:Asio flammeus
英名:Short-eared Owl

(フクロウ目フクロウ科)珍鳥のコミミズクが京都に近い大阪、淀川の河川敷に7〜10羽も渡って来て、越冬していると言うので、北帰行する前にと訪ねて見た。

夕方近くになると、あちこちで羽音もなく飛び交い、突然急降下して野ネズミを捕らえて食べている。これまで情報を聞いて、何度もあちこちへ出かけたが、一度も出会えないで残念な思いばかりしていたが、その愛嬌たっぷりな顔をやっと近くで見られた。何時も大勢のカメラマンに囲まれて、人慣れしてしまったのか、意外と人を怖がらないで、近くの枝にとまってくれる。

この河川敷はゴルフ場跡地だそうだが、現在は広大な草原と化している。しかし以前、除草剤のまかれた場所の野ネズミを食べているので、コミミズクに影響がないのか心配になった。それにしても、ネズミを獲るのは上手く、殺鼠剤入りの団子を撒くより、ずっと効果的で河川敷が汚染されることもないのではと思われた。

ヤツガシラ(戴勝)冠羽と長い嘴の渡り鳥

学名:Upupa epops
英名:Hoopoe

ブップソウ目ヤツガシラ科の旅鳥。北陸では、春と秋の渡りの頃毎年、南西諸島から飛来して来ている情報は聞いていたので、今年こそ撮りたいと思って心待ちにしていた。

3月早々に、もしかして福井県北部の海浜公園辺りの芝生で見られるかも知れないとの予感がして訪ねて見たら、何と1匹だけだが餌をついばんで歩きまわっているのを発見した。大きな冠羽と長いくちばしが良く目立つ。地元の野鳥仲間がまだ誰も知らないシーズン初めだったので、ギャラリーは誰もおらず貸切状態なので嬉しかった。

これまで写真でしか見ていなかったので、これ程こまめに地面をつついて餌を獲るとは思っていなかった。蟻でも食べているらしいが、時々大きめの餌もついばんでいる。南へ帰る秋にも立ち寄る筈だが、春の目撃情報の方が圧倒的に多いので、もしかして秋には別のルートを南下するのかも知れない。