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2015年2月8日日曜日

案の定現れたジョウビタキ

学名:Phoenicurus auroreus
英名:Daurian Redstart

日本では冬鳥として都会の公園や河川敷の林、植え込みの多い住宅地の庭にも姿を見せる。ジョウビタキは雄がきわだって美しい小鳥である。昆虫類も食べるためか、背の低い庭木を伝う様に巡回している。時々昆虫をフライングキャッチしたりもする。

昨年末に、赤い実が沢山ついたウメモドキの木がある畑の場所を鳥仲間が教えてくれたので、雪の降った翌日に、車の中から超望遠レンズを構えて待っていると、ヒヨドリ、アオジ、シロハラ、トラツグミ、メジロ等の後、案の定ジョウビタキも現れた。しかし、2〜3個実を食べると直ぐ飛び去ってしまうので、ウメモドキの実はジョウビタキにとっては食後のフルーツ程度なのかと不思議だったのだが、気が付くと直ぐ近くに小型猛禽類のモズが出没しており、どうやらそれが落ち着けない原因だった様だ。

熟柿に来た緋連雀

学名:Bombycilla japonica
英名:Japanese Waxwing

札幌では、毎年の積雪期に冠羽としゃれたデザインの羽毛をまとったヒレンジャクとキレンジャクの群が街路樹のナナカマドを狙って渡ってくるのだが、バードウオッチャーにとっては待ち遠しい季節である。

ヒレンジャクはキレンジャクよりやや小型で飛来数も少ない傾向がある。時には大きな群れで飛来することもあり、次々と赤く熟したナナカマドを平らげて行く。しかし、札幌市街地のナナカマドの街路樹の本数も多いので、かなり長期間この状態が観察出来る。休むときは、鎮守の森の高い樹木に群れでとまっているか、大きくて長いアンテナがあったりすると、その上に一列に並んでとまって休むので、遠くからでも群れを探すことが出来る。

本種程美しい鳥なら、雄はもてもてだろうと思うのだが、何と雌雄は同色なので、その限りではないらしく、餌を食べる時も、ビデオの様に喧嘩をしながらと言うことも多い。ヒレンジャクは東日本より、西日本に多い種類と言われているが、生息地の北東アジアの環境が悪化しており、絶滅が危惧されているそうなので、心配である。

公園でも会えるエゾリス

学名:Sciurus vulgaris orientis
英名:Hokkaido Squirrel

北海道に棲む野生種で、体はウサギ程もある。外見では雌雄に差はない。冬眠しない種類なので、一年中山沿いの公園等でも会うことができるが、4〜5月と10〜11月の喚毛期には毛並みが悪くなるので、撮影には不向きである。

運動能力は抜群で、木から木へ飛び移ったり、頭から樹木を降りて来たりと実に身軽だ。野鳥でも樹木を逆立ちの姿勢で降りてこられるのは、ゴジュウカラだけである。ゲットした餌のクルミやドングリで腹が膨れると、余った餌を雪の中や、木の樹洞等に運んで、隠す習性がある。それを見た時はどうせ忘れてしまうだろうと思っていたのだが、良く調べて見るとかなりの確立で掘り当てて又食べる様だ。

前肢の指が長いので、大きなクルミでもしっかり掴んで、丈夫な歯でかじるが、その姿は事の他可愛い。野鳥の餌台では、中に潜り込んで、野鳥の為の餌まで失敬していることもあるが、追い払う愛鳥家は少ない様だ。