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2012年10月11日木曜日

球形の巣を作る・カササギ

英名:Magpie
学名:pica pica

カササギは九州西部に分布する野鳥なので、北陸では見られないと思っていたが、石川県の海沿いにある公園に営巣しているペアがいると聞いて出かけて見た。黒色に青い光沢がある羽毛で腹部や肩が白い美しい鳥だと思っていたので、一度は実物を見てみたかったのだ。

実際に対面して見た感想としては、オナガとカラスの相の子の様な姿であり、飛んでいるときは長い尾が特徴のオナガのイメージで悪くないが、別名カチガラスの名もある様に、その行動はカラスに近く、陸上をヨチヨチ歩きをしたり、跳ね歩いたりする姿はあまり可愛いいとは思えない。

特筆すべきはその大きな巣の形で、ほぼ球形に近く、ななめ上側に出入り口がある。私が行った時も子育て中の様で、何度も巣に出入りしていたが、巣の中の様子までは伺い知ることが出来ないので、雛が何羽いるのかも確認出来なかった。

産卵期は3月中旬頃で通常は5〜8個の卵を産む様だ。今回の巣はビデオに映っている様に公園の駐車場横の樹上に作られていたが、電柱等を利用することも多いとか。大きな声で早口にカシャクシュと騒々しい鳴き方をするのには閉口する。本種は渡り鳥ではなく、定着性が強い種類なので、 17世紀に、朝鮮半島から人為的に持ち込まれた帰化種とされているが、定かでない。

北海道でも室蘭から苫小牧にかけて散見されることから、韓国と交易する船舶によって持ち込まれたとする説も有力である。佐賀県の県鳥で、天然記念物に指定されている。国内では稀種だが、朝鮮半島や中国では普通種で何処にでもいる様だ。


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