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2012年11月8日木曜日

サンコウチョウの子育て

英名:Japanese Paradaise Flycatcher
学名:Terpsiphone atrocaudata

初夏のある日、友人からの情報で、ある森林公園でサンコウチョウが営巣しているとのこと。サンコウチョウはスズメ目カササギヒタキ科の野鳥で台湾やフィリピンから夏鳥として日本列島へ渡って来て繁殖するが、うっそうと茂った暗い林に住むためなかなかその姿を見られない。

まろも「ツキヒーホシ・ホイホイホイ」(月日星と聞きなされ三光鳥と言う和名の由来)と言う独特の鳴き声を頼りに何度も森を徘徊したが、それまで飛んでいる姿を一度見たきりだったので、早速出かけて見た。

高い小枝の途中に作られた小さな巣には数羽の雛がいて、親鳥が戻ってくるとしきりに餌をねだっている。雌は赤褐色の地味な体色だが、雄は体長の3倍もある長い尾羽を持ち、くちばしとアイリングが明るい青色で頭部には冠羽がある。

ひらひらと舞うように森の中を飛び回り、昆虫をフライングキャッチする姿は実に優雅で感動ものである。雛は親鳥が来た瞬間にビビーンと電気で打たれたごとく突然背伸びをして大きな口を開けるので、見ていて飽きない。

撮影を終えた帰り道、近くの小川でサンコウチョウが水浴びに来るところを狙ってカメラを構えているバードウオッチャーがいた。水浴をする時雄は、その長過ぎる尾羽をくちばしで咥え邪魔にならないようにはしょりながらパチャパチャと浴びるそうで、次回は是非その姿をビデオに収めたいと思っている。ついでながら静岡県では本種が県の鳥に指定されている。


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