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2013年10月3日木曜日

早瀬のカワヨシノボリ

学名:Rhinogobius flumineus
英名:lizard goby

カワヨシノボリは中流から上流の流れのある川底に生息している。普通、ヨシノボリの仲間は雄より雌が大きく、繁殖期の雄は、他の雄が縄張りに侵入すると、各ひれを立てて自分を大きく見せ、大きな口を目いっぱい広げて、相手を威嚇するが、カワヨシノボリはその代表選手で、頻繁にその行動をする。

この日も大きなビデオカメラに2個のライトを煌々とつけて私が接近しても、お構い無しで闘争シーンを繰り広げていた。雄の第一背びれは大きくて輝く様な色彩であり第二背びれも先端部が明色なので、良く目立つ。おまけに顎が外れないかと思うほど大きく口を開くので、外敵に対する威嚇の効果も大きい。詳細を観察する為に、友人に分けて貰ったペアをしばらく水槽で飼っていたが、余り長生きしないで、半月程で死んでしまった。

淡水魚仲間に聞くと、どうも生き餌しか食べないそうで、冷凍アカムシなどに餌付けばかなり長期間飼えるとのこと。しかし、自然の生き物はやはり生息地の自然の中で観察してこそ意味があると思う。私がこのシーンを撮影してからしばらくして、台風による豪雨があり、若狭湾にそそぐこの清流も50年に一度あるかないかと言う災害に見舞われた。ビデオに登場したカワヨシノボリは無事だったのだろうか?

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