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2014年2月23日日曜日

サケ(シロザケ)

学名:Oncorhynchus keta
英名:Chum salmon

北海道や東北の河川には毎年秋になると、サケの群れが帰ってくる。故郷の川から旅立った稚魚は、しばらく沿岸の藻場で海水に体を慣らした後、外洋へと旅立ち、4年後にその超能力によって、母川に回帰する。遡上したサケの多くはウライと言うヤナで捕獲されて、次の人工ふ化事業の為に利用されるが、増水などで、ウライを乗り越えたサケの一部は上流の産卵場所にたどり着く。

腹の卵が熟して来ると。雌は湧き水がある様な川底を尾びれを使って掘り始める。ここで待機している雄同士の争いが激しくなる。雄たちは自分がパートナーになって、子孫を残そうと激しく争い、雌を奪い合う。雌は観察する限り雄を選り好みせず、勝った方の、強い雄をパートナーにする様だ。

この争いによって、常に強い雄の子孫が誕生することが繰り返されてきた結果、今日の大きくてたくましいサケとなって進化してきたのであろうか。しかし、面白いことに必ずしもビデオに登場するこの2匹の立派な雄のどちらかが勝ち残るとは限っていない。そっとこの闘争の様子をを離れた所からうかがっていた小型の弱々しい雄のサケ(通称スニーカー)がどさくさに紛れて産卵の瞬間にパートナーを勤めてしまうこともあるからだ。

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