ページ

2014年3月25日火曜日

ユリカモメ・田んぼの夏羽

学名:Larus ridibundus
英名:Black-headed Gull

野鳥の図艦を見ると、全国的に渡来する旅鳥のユリカモメは頭部が白い冬羽の写真のみが載っている場合もあるが、夏羽では頭部から喉が黒褐色になり、目の周囲には白い縁取りがあって、まるで別種の様だ。一見ズグロカモメに似る。(ズグロカモメは体が一回り小さいが酷似する)カモメの仲間では最も内陸まで侵入する種類で、今回のビデオも海岸から遠く離れた福井市郊外の水田で遭遇した光景である。

春になるとあちこちの水田にトラクターが入り田んぼや畑を耕すが、その際沢山のミミズやドジョウ、カエル等が泥の中から姿を現すので、それを狙って集まって来る。ミミズをくわえては空腹のためか、洗いもせずに泥のついたまま飲み込んでしまう。この時は純群ではなく、セグロカモメとの混成群だった。と言ってもセグロカモメは1割程度だ。不思議なことに、泥の田んぼを歩いたりして飛び回っているのに、カモメの羽毛には泥が付かないことに気が付いた。そう、普通なら泥の水田で暴れていたら、泥まみれになるはずなのにと不思議に思う。羽毛の脂肪分が水と一緒に泥をはじき飛ばしてしまうのだろうか?農作業のトラクターとそれに集まるカモメの群れは北陸地方の春の風物詩になっている。

0 件のコメント:

コメントを投稿