ページ

2014年9月11日木曜日

身近な毒蛇・マムシ

学名:Gloydius blomhoffii
英名:Japanese copperhead

長年アウトドアライフを楽しんで来た僕だが、こんなにギョットしたことはなかった。折りしもお盆休み中の事件である。実は我が家の横に植木を剪定した小枝を積んでおいたのだが、長雨ですっかり濡れてしまった。後で燃やすにしても、乾燥させておかなければいけないと思い、箒の先でひっくり返したところ、魚の餌になりそうなミミズが沢山いたので、お箸を使って、拾い始めていたら、すぐ傍の側溝にマムシがとぐろを巻いているのを発見したのだ。我が家は山沿いの一軒家ではなく、門前町風の田舎町の住宅地である。近くには草の生えた庭や、お寺の石垣もあるが、まさかマムシが潜んでいようとは夢にも思わなかった。

マムシの毒は強烈なので、大きな個体に噛まれると命にも関わるそうだ。恐る恐る観察すると、まるで寝ている様に動かない。急いで部屋に戻り、ビデオカメラと三脚を取って来て、撮影を開始。竹ざおの先で軽くつつくと素早い動きでジャンプし、噛み付いて来た。40cm位でマムシにしては大きめの個体。尾の先を震わせているのが不気味だ。

マムシは卵胎生で、繁殖期には5〜15匹もの子マムシを宿す。腹が膨らんだ雌はツチノコの正体とも言われている。地元の長老の話では、母乳の出る女性の髪の毛をムシロの下に入れておくとマムシが集るので、捕らえてマムシ酒に利用する人もいるとか。近所の子供が噛まれたりしても困るので、駆除する決心をし、生類哀れみの令もどこ吹く風と、棒で頭を殴ってから、お寺の掘に投げ込んだ所、ザリガニが集まって来て、捕食していた。ほっと胸をなでおろしてから2〜3日後、マムシの祟りか僕は酷い食あたりに苦しんだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿