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2015年3月4日水曜日

ほっぺに餌をためるのが特技のエゾシマリス

学名:Tamias sibiricus lineatus
英名:Chipmurk

北方領土や北海道内に生息する小型種で、体重も100グラム前後、背中には5本の縞々がある。エゾリスより高地にも生息する種類で、エゾリスは冬眠しないが、エゾシマリスは冬眠する。

秋の紅葉の頃には、冬眠する為の食料を巣に運び込み貯食する習性があって、野鳥の餌台附近にも出没し、頬袋が大きく膨らむ程、餌をほおばっている姿が見られる。雑食性で昆虫でも何でも食べるが、蓄えるには木の実等が便利に違いない。主食はドングリの様で、あちこちに運んで土の中に埋めて隠すので、森林の再生にも貢献している様だ。夜行性ではないらしく、昼間でも普通に見られる。

人間を恐れないので、かなり近寄って観察出来るが、犬を連れた散歩者には敏感で、犬の声を聞いたとたん、きびすを返して遁走する。又。猛禽類を警戒しているのか、上空が広く開けている場所よりは、広葉樹の枝が空を隠している様な環境を好む様だ。

北海道内なら山沿いの公園でも出会える。雪解けの頃には、冬眠からさめた雌を追いかけて、地上はもとより、枝の上も走りまわって求愛行動したり、雄同士が闘争する様子が見られる。

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