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2012年2月20日月曜日

滝つぼのオオサンショウウオ

学名:Andrias japonicus
英名:Japanese giant salamander

岐阜県以西の本州、四国の山間部には両生類では世界最大と言われるオオサンショウウオ(別名:ハンザキ)が現在もその命脈を保っている。

中国地方の山間部、生野銀山湖に流入する黒川にはオオサンショウウオの保護地区があり、研究スタッフも川の畔の施設に常駐している。

山が紅葉に染まり始まる頃、渓流の滝つぼに潜って見た。水深5〜7mの滝つぼのえぐれに大小数尾のオオサンショウウオを発見してビデオ・ライトを点灯し、撮影を始めたその時、逃げ惑った数尾の大アマゴ(湖沼型のサツキマス)の1匹が餌食になった。

魚には気の毒なことをしたが、おかげでしっかりと尾柄部をくわえられた大アマゴが必死になって逃れようと大暴れする様子を思いがけず撮影出来た。

潜水する前まではこの細い渓流で、1.5m程にも成長する超大型の野生生物が何故これまで生存出来ているのか理解出来なかったがその謎が一気に解けた様な気がした。

※取材協力:日本ハンザキ研究所

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