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2012年12月27日木曜日

川を渡るホンドタヌキ

英名:Raccoon dog
学名:Nyctereutes procyonoides


最近時々石川県の森林公園へ出かける。海岸と大きな河に面した広大な森の中央には清涼な水が流れる小川があって、小鳥たちが水浴びに来る姿を観察出来る。

所定の場所に三脚を据えて待っていると、キビタキ、ヤマガラ、シジュウカラ、オオルリなどが次々に出没して水を飲んだり、水浴びをする。そうしたときふと流れの奥を見ると、大きな動物が現れて水を飲んでいる気配だ。最初は石の陰で良く見えなかったので、アライグマかと思ってビデオを回し始めたが、「ヌッ」とあげた顔は紛れもない狸(ホンドタヌキ)だった。

大きさはこれまで私が遭遇した中では最大級。夜間には何度か遭遇しているが、明るい場所で出会うことは少ないので、そのまま撮り続ける。どうやら右の前足を痛めているらしく歩き方が不自然である。動物園の生き物の様に獣医さんに診て貰えない野生の動物にとって、歩行が出来なくなることは即、死を意味する。イガグリの棘を刺した位なら良いのだが、骨折とかだったらどうなってしまうのだろう。そんな心配をしている私の方を見ても特に慌てる様子もなくゆっくりと川を渡って去って行った。

そう言えば北海道にいた頃、渓流の撮影からの帰り道、林道の中央でにわか雨をシャワー変わりにして体を洗っていた笑えるタヌキがいたのをふと思い出した。あのタヌキは今頃どうしているだろうか?

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