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2014年10月2日木曜日

坂井平野のマガン

学名:Anser albifrons
英名:White-fronted Goose

毎年秋になると福井市の北部、北潟湖との中間に位置する坂井平野にマガンの大群が現れる。以前、北海道の宮島沼へも取材に訪れているが、広い沼を埋め尽くす様に5〜6万羽ものマガンが羽を休めているのは圧巻だった。

沼の群も日中は近所の畑に分散して落穂をついばんだりするのだが、坂井平野の場合は湿地や水張り田んぼは少ないので、昼間だけ畑に集まっている。夜間は主に石川県南部の片野鴨池等へ移動して眠る様だ。畑を荒らされるので、箒を振り回して追い払う人もいない訳ではないが、多くの農民はマガンに寛大なので、坂井平野の居心地は悪くないのかも知れない。又、北海道と比べても、畑の形状が広大で平坦なので、もしキツネ等の外敵が現れても遠くから発見出来る為、餌食になることも避けられると言う安心感があるだろうし、餌となるコシヒカリの二番穂の味は格別なのかも知れない。

この大きな群に混じって、稀にハクガン、コクガン、シジュウカラガン、オオヒシクイ等がいることがあり、野鳥好きな連中はもっぱらこれらの珍鳥を探すことを楽しみにしているとのこと。実はまろもその一人なのだが・・・

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