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2014年11月7日金曜日

サルの惑星・山里編

学名:Macaca fuscata
英名:Japanese monkey

バードウオッチングに出かけると時々野生のサルに遭遇することがある。高度に文明が発達した現代でも、彼らは裸一貫で自然の中で暮らしている。

赤い顔とお尻には毛も生えていないので、人間ならパンツをはかないで、外出しているのと同じだ(これはヘイトスピーチかな?)ニホンザルにはホンドザルとヤクシマザルがいるが、こちらはホンドサル。東北や中部日本の猿は大型で尾は短い。

とにかく冬の寒さや食料の不安定な状況にも耐えて命脈を保ち続ける姿を見ると、人類にはない強い生命力を持っている様な気がする。長野県の地獄谷にある野猿公苑では雪の降る日に温泉に浸かる猿たちもいる。もし遠い将来に人類が滅亡したとしても、猿たちはこの地球上に生き残り、「猿の惑星」の世界が来る様に思えてならない。

観察していると、群れには数頭の強そうな雄猿がいる。若い雄猿たちは、常にやや遠慮して、遠巻きに離れて行動している。子供を抱いた母猿がいると、別の雌猿が一緒に子供をあやそうとしたり、毛ずくろいしながらお互いにノミとりをしたり、ファミリーで仲良く暮らしているので興味深い。柿の木に登っている時には、なるべく目立たない様に枝の密集したところに身を隠して食べていたり、渋柿は熟すまで残しておいて、甘い柿から選んで食べるなど、生活の知恵も垣間見える。

潮風の害は塩害(エンガイ)と言われるが地方によっては、猿による猿害もあり、下北半島等では相当数が毎年駆除されているそうだが、なんとか人類と共存させてあげられないものだろうか?

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