ページ

2012年5月2日水曜日

メジロと山桜

学名:Zosterops japonicus
英名:Japanese White-eye

目の周囲に白いアイリングが目立つ黄緑色のメジロは姿が可愛らしくチーチーと澄んだ声で鳴く。全国に生息する留鳥であり、野鳥図鑑の表紙等にも登場する人気者である。加えて春になり満開の桜の花の蜜を吸いにメジロが集まってくる情景は純日本的で見る者をなごませる。

何度かこのカットを撮影したいと挑戦したが、通常桜の枝はある程度の高さがあり、撮影する場合、どうしてもかなり離れた位置から撮影せざるをえない。しかも下から見上げるので、その時の光線状態にもよるが、逆光になってしまうことが少なくない。まして、染井吉野等が満開の時期には、白い桜花にウグイス色の被写体なので、露出の加減が難しい。メジロに露出を合わせると、露出オーバーでせっかくの桜花が白くとんでしまう。

この日私はダイビングをする予定で東伊豆のリゾートの一室で目覚めた。上天気で朝日が2階の部屋を明るく照らし始めたのでカーテンの隙間から表を見ると、窓と同じ高さに満開の伊豆山桜が咲いていて、何とメジロが何羽か集まって来ていた。私は前夜、水中撮影用のハウジングにビデオ・カメラをセットしてから寝たのだが、それを又取り出して、窓から4〜5メートルの距離でこのカットを撮ることが出来た。

私の場合、小鳥をビデオで撮影する場合テレコンバーターを取り付け900mm相当位で撮るケースが多いが、その日はダイビング目的だったので、愛用のレイノックス・テレコンは持参していなかったし、十分近いのでその必要がなかった。そして以前、伊豆大島の民宿でも庭の椿の花にメジロが来ていたことをふと思い出した。

0 件のコメント:

コメントを投稿