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2014年12月18日木曜日

昼間にヒル食うタカブシギ

学名:Tringa glareola
英名:Wood Sandpiper

チドリ目シギ科の野鳥。漢字名は「鷹班鷸」なので、鷹の班紋をしたシギと言うことの様だ。雌雄は同色。頭部は灰褐色で白い斑点がある。夏羽は灰黒褐色の背面に白や淡灰色の斑点がある。腹部や翼の下面は白色。冬羽は褐色味が強くなり、黒班が不明瞭になる。シギの仲間は海岸の砂浜や河口の干潟等に見られる種類が多いが、タカブシギは内陸部の水田や湖沼の干潟等淡水域で見られることの多い普通種である。

英名の由来は、繁殖地では谷地坊主(ヤチボウズ=スゲ)の茂る森の近くの湿地で営巣することから。尾を上下に振りピョツピヨツピョツと鳴きながら、餌を探して干潟を歩く姿は可憐で可愛い。体色はモノトーンだが、清楚な感じである。双眼鏡を使って観察していると、時々泥や水中から細長い物を引っ張り出して食べている。良くみるとどうやら食べているのはミミズやヒルの様で、その可憐な姿に似あわずゲテモノ食いである。

そういえば以前セイタカシギを水田で観察していた時もヒルやオタマジャクシ等を食べていたのでそのスマートで可憐な姿にメロメロだった僕にはショックだった。美しく愛らしい野鳥はキレンジャクやヒレンジャクの様に赤く熟したナナカマド等を食べる菜食主義であって欲しいのだが、現実はそんなにロマンチックではないようだ。

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