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2014年12月2日火曜日

カジカの捕食シーン

学名:Cottus pollux
英名:Japanese fluvial sculpin

カサゴ目カジカ科の魚。本種は海へ降らない大卵型で小型種。幼少の頃、田舎の川でカジカ捕りをして遊んだので、カジカのいる川に潜って撮影していると、何故か幸せな気分になれる。この日も透明度抜群の渓流でカジカを見つけたので、じっくり観察しながら撮影していた。

カジカは水生昆虫等を餌としているが、餌を発見すると大きな口をあけてダッシュし、砂ごと飲み込む。砂は後で噴出すのだが、砂も一緒に胃袋へ入ることも多いと思われるので、糞づまりにならないかと心配になる。しかし、イワナ等は嵐が来て川が増水すると、バラストがわりにわざと小石を飲み込んで体を重くし、岩の下等に隠れて流されない様にする習性があるらしいので、余計な心配かも知れない。

ビデオの途中からフレームインした小型のカジカは雌なのか若魚なのかは不明だが、その行動はとても可愛らしい。このカットを撮影した渓流はいくつもの大きな堰堤で仕切られているので、下流部へ降ることは出来るが、ここより上流には遡上出来ない。ボウズハゼの様に吸盤がついてないカジカは、堰堤の壁をよじ登ることは出来ないので、釣人か誰かが、運んで上流へ放流しなければ生息していないと思われるのだが、何故か上流側にもいる。カジカは漢字名で「鰍」と書く。夏をイメージする魚なのだが、何故か秋の魚なので今回は秋に撮影して見た。ちなみに「秋刀魚」はサンマのことである。

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