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2014年12月18日木曜日

ニッコウイワナ・仔魚、若魚、成魚

学名:Salvelinus leucomaenis pluvius
英名:Japanese Char

日野川の支流の田倉川の上流に潜って見ると、ヤマメばかりかと思っていた渓流に何とニッコウイワナも少なからず生息しているのが判った。体長10〜15センチ位の若魚も多いので、昨年の秋にふ化した個体かと思われる。イワナは地味な体色で体に虫喰い模様がある魚だが、明るい体色の若魚は黄緑色の美しい模様をしているものもいる。

おだやかな天気の日には川底の岩の上にいる水生昆虫等を活発につついて捕食している。成魚のサイズになるとかなり用心深くなるのか、大きい岩の隙間や下部に潜んでいるか、白泡の下等に隠れているので、偏向グラスを着けた釣人にも発見出来そうもないが、水中撮影もそれだけ難しくなる。

仔魚は卵からふ化した個体を数年前に水槽で撮影したものだが、もう胚嚢が小さくなっていて、間もなく砂利の間から泳ぎだす段階。このサイズではまだ虫喰い模様が出ていない。この渓流の上流には山奥に小さな池があって釣人が食べるには小さすぎるイワナを放流するとかで、いいサイズのイワナが群れているそうだ。

地図をたよりに車をすすめると、(最近は渓流釣りも以前ほどのブームではないので、訪れる人もないのか)細い山道には草木が生い茂り車も入れなくなってしまっている。又、その周辺はツキノワグマの生息地で、友人も数日前に親子のクマを見ているとか。単独での取材は危険なので、友人と来たときに再度挑戦しようと、その湖まで行くのは諦めて帰途についた。

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