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2012年3月26日月曜日

ムササビのお出かけ

学名:Petaurista leucogenys
英名:Japanese giant flying squirrel

札幌に住んでいた時、エゾモモンガが大好きな友人がいて、毎晩の様に夜の森を散策する機会があった。暗くなると住処の樹洞から出て来て、樹木の間を滑空しながら移動し、餌場へ向かう。朝、夜が明ける前に又巣穴へ戻ってくる。昼間でも巣穴からのんびりした顔をだしている時もあるが、多くの時間は眠って過ごす。

夜の森と言ってもヒグマが冬眠中の真冬であり、振り返ると町の明かりが見える程度の場所なのであまり恐怖感はない。生態的に面白いだけでなく、とても可愛い顔をしている。

越前市に転居してからホンドモモンガを探すのを頼まれて又夜の森に出かける様になったが、発見したのはムササビばかり。ムササビはモモンガに近いリス科の動物で、日本固有種である。

ムササビは北海道には生息しないが、福井県は神社仏閣の多い所なので、鎮守の森も少なくない。町の中に孤立している場合は余り期待出来ないが、裏が山へと続く様な境内にある大木の樹洞には必ずと言って良い程ムササビが住んでいる。とは言え、樹洞がとても高い位置にある場合などは撮影するのも大変なので、なるべく低い樹洞を探さなくてはならない。

ムササビは山奥に建てたログハウスの天井裏に住み着き、あちこちに穴を開けてしまったりするいたづら者なので、嫌われる。神社でもときどき内密に捕獲して、遠くの山へ捨てに行く僧侶もいるそうだ。

今回は巣穴から出てくる所までは撮れたが、その後、照明が届かない高い所まで登られてしまったので、滑空する姿は残念ながらまだ撮れていない。



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