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2012年3月12日月曜日

スナヤツメの産卵

学名:Lampetra(Lethenteron)reissnen
英名:Sand Lamprey

スナヤツメは一生を淡水域で暮らすヤツメウナギ科の純淡水魚であるが、研究者によっては魚類の仲間と見なさない例も多い。九州の南部を除いてほぼ全国的に生息するが、北方型と南方型に分ける場合もある。

北海道では毎年雪解けの頃、源流に近い川の上流の砂泥底に沢山のスナヤツメが集まって来て、産卵行動を繰り広げる。それを狙ってアオサギやシラサギの仲間、ヤマセミ等が集まって来て、ダイナミックに捕食して行く。

産卵している場所を探すにはまず野鳥が集まっている場所を探せば良い。群れとなったヤツメウナギはまず雌がその丸い吸盤状の口で手ごろな石ころに吸付いてから雄が雌の頭部附近に吸付き下半身を雌の体に巻きつける。

2匹がからみあった状態で体を丸め激しく痙攣しながら産卵する。産卵床は小川の中央の流れの強い場所なので、吸付いた口が石から離れてしまうこともあり、ペアがからみあったとたんに流されてしまうケースも多い。

幼魚の時代はアンモシーテスと呼ばれ、目がない。成体になると目が出るが、八目の内7ケは鰓孔である。成体は餌を食べず、産卵行動が終わるとその一生を終える。


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